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2012-10-22

特許翻訳専門のMTを構築したらどうだろうか

最近、マイクロソフトさんがMicrosoft with feedbackという無料の機械翻訳(MT)の提供を開始した(私が存知上げなかっただけで、かなり前から開始していたかも?)。

MTが行った翻訳がうまくいかなかった例は何度が耳にした。

MTの欠点はグローバルMTであるので、様々な分野のコーパスが混ざってしまうことだ。ただし分野を絞れば翻訳の精度が高まるのではないかと思う。

マイクロソフトさんと提携して、全世界で1万人ぐらい採用して、特許だけに特化したMTの構築ってできないのだろうか。

特許の文は決まりきった言い方も多いので、MTには向いていると思う。上のMTを使って実験してみましたが、翻訳としては使えなかったが、固有名詞とか化合物名は正しかった。さすがに何十(百?ひょっとしたら千?)冊も辞書を搭載してるだけはある。

我々の業界では交流会などで特許に特化したMTの構築の実現可能性についての話題が出る場合がある。特許庁が構築してくれないかとか、民間が構築すればいいとかの意見が出る。

早い者勝ちだと思うので、弊社がやってもいいけど。

投資家さん募るか、エンジェル探そうかな・・・。

2012-08-27

DMの送り主が変わってきた

以前は、中国やアジアの翻訳会社からのDMが多かった。今はイギリスとかの先進国からのDMが増えている。ずばり機械翻訳(MT)の営業メールである。

以前は、物価や人件費が安いアジアで翻訳すると料金が下がりますよというのがアジアの翻訳会社さんの売り文句だった。今は頭脳の粋を結集して作りだしたMTを導入してコストを下げましょうというのが先進国の翻訳会社さんの売り文句だ。

ただし今のところMTにしたところでそれほど料金的にお得感を感じない・・・。得だと感じるのはスピードだろうか。確かに早い。

MTはどのように進化するだろうか。非常に興味がある。

9月には東京で「特許文書の機械翻訳結果評価方法検討会」というものすごく難しそうな検討会がある。多分理解できるのは半分以下だろうが、参加してみようと思う。参加費無料だし・・・。

2012-06-11

社内英語公用語化

たまたまYouTubeを見てたら、通訳者さんが社内英語公用語化に関してお話をされていた。そのときはあまり時間がなかったのでちょっとだけ見てその場を離れた。

そのとき思ったのは、将来英語はリンガフランカとしての独占的地位を失う。将来のリンガフランカは機械翻訳だ、と。

だから将来への投資と考えるなら、社内英語公用語化の導入より、機械翻訳を導入した方が投資になるのではないだろうか。

2012-05-26

ある観光団体のHPが誤訳だらけに・・・

東大寺のHPの翻訳がMTを使ったばかりに誤訳だらけになってしまった、という新聞記事を読んだ(著作権の関係上、記事は掲載いたしません)。

以前は、委託業者に1言語に付き150万円支払っていたが、自動翻訳システム(MT?)にしたところ全言語(何言語あるか不明)で35万円になったそうだ―余談だが、1言語に付き150万円が落札価格だったようだ。

この記事だけを読むと、MTにご理解がない方は「やはりMTはまだまだ使い物にならない」とおっしゃるだろうが、私なりに原因を掘り下げてみたい。

記事には、「固有名詞の読み方もあらかじめ登録していなかったことからミスが続出、確認作業も怠っていた」という風に書かれている。恐らく担当者のMTに関する理解は「どんな言語でもスイッチ1つで翻訳されるのだろう」程度だったのではないだろうか。この程度の理解はなにもMTだけではなく通訳や翻訳に関しても同じことが言える。通訳や翻訳をご存じない方は、「どんな言語でも通訳者や翻訳者にかかれば他の言語に入れ替わるのだろう」とおっしゃる。

MTをうまくビジネスに活用するためには、下準備が必要だ。MTが理解しやすり文法に従って原文を作成するとか、コーパスを大量に獲得するとか、適切なMTエンジンを利用するとかだ。

この記事を読む限り、HPの翻訳は失敗したようだが、HPをMTで作成して大成功している例も数多くあるので、「MTは使い物にならない」という誤解だけは止めていただきたい。

TAUS Tokyo Executive Forum ではMTで最高した事例が数多く紹介されていた。

追記:記事には、「機械翻訳」とは書かれていません。「自動翻訳システム」と書かれていました。

2012-04-23

Global Translation Memory

MTに関連して、本日は書きたい。

ウェブサービスで提供している機械翻訳のトランスレーションメモリは、全世界の翻訳者が利用可能である。翻訳ペアを提供することが翻訳業界のみならずビジネス全体の発展につながると信じている。

弊社は小さな会社なので大金を寄付したりできないけど、翻訳業界に貢献できるのなら翻訳ペアの提供もやぶさかではない、と考えています。

問題は、弊社はIP関係の翻訳をしており、クライアントとの守秘義務があり、文書自体に知的財産権があるので、翻訳ペアを共有目的では提供できないでいることだ(著作権の問題ではなく、知的財産権の問題です)。ですので、趣旨にご賛同いただけるクライアント様がいらっしゃれば大変助かります。出願明細書の翻訳の共有は無理だろうが、先行技術文献等の翻訳ペアの提供は可能かもしれない。

提供することに対してどのような法的問題が生じるのか法律の専門家にご意見をいただきたい。それに翻訳ペアがどのように共有されるのかも知りたい。法的な問題を解決できないと翻訳ペアの提供は無理だろう。

以前、Google Translator Toolkit を使って、提供した翻訳ペアがどのように保存されるかの実験をしたことがある。1パラグラフだけを完了させた後、エンターキーを押した。その直後に、同じフレーズを翻訳しようとしてみたが、自分が提供した訳文は現れなかった。恐らく数日しないと現れないようである。これは翻訳ペアの精査をやってるからだろうか?誤訳を削除するといった作業をMT側が行っているのかもしれない。

2012-04-21

機械翻訳(Machine Translation)-TAUS Tokyo Executive Forum-003

許可を得てないので、講演の内容は書きませんが、2日間のTAUSのフォーラムに関して、自分がまとめたことを書きたい。各プレゼンテーションでは色々なことが話された。各社の様々な取組が紹介された。研究結果の発表も行われた。自分はまだMTの知識がないに等しいので、理解できなかったプレゼンもあった。プレゼンターの意図とは異なる理解をしてしまったこともあると思う。

とにかくビジネスにMTをどのように活用するかが経営課題となる、と感じた。

自分は以下のように理解した。

MTの広がる速度:

  • すさまじい速度で世界中で導入されている。理由は、翻訳業界という一部のビジネスだけが導入したからではなく、ビジネス全般で導入されたからだ。翻訳ソフト(メモリー)は、ほぼ翻訳業界でのみ導入されたが、MTはビジネスツールとして業界に関わらず導入されている。その広がる速度はすさまじい。世の中には翻訳するべき文章があふれている。そのためにもMTの活用が検討されている。
翻訳の精度に関して:

  • MTは、センテンスレベルでの翻訳では、精度が悪い場合もあるが、単語レベル(専門用語)では、かなり精度が高い(辞書を使っているので当然だ)。所詮人間が翻訳やっても不完全な翻訳があるでしょ(笑)。
MTが世界共通語に:

  • 近い将来、英語の支配力が弱まる!世界の共通語(リンガフランカ)がMTになる。
特許翻訳業界:

  • JPO等各特許庁は大量の文章を保有している。MT用に供給すれば、知財翻訳業界に革命が起きるのではないかと思った。ただし知的財産権等克服しなければならない問題も多いが。
  • メーカーさん(出願人)はMTの利用を念頭に置いて出願するという発想はないのだろうか、と疑問に感じた?少なくともMTの利用を念頭に置けば、現在の明細書のあの日本語はないな(笑)。
セミナーの長さに関して:

  • プログラムをみたとき、セミナー時間が30分と知って驚いた。今まで参加したセミナーは1コマが1時間はあったので、最初は違和感があった。しかし、30分のセミナーをたくさん聞けるとういのは意外によかった。展開も早く躍動感という大げさだが、テンポがよかった。
TMの共有化に関して:

  • たしかにIP翻訳の場合、TMを他人と共有するというのは法的にも問題はあるだろう。しかし、MTを使わなくても(ローカルの翻訳メモリを使用しても)、A社で使用したTMをB社に使用する(クライアント別のTMを作成しない:global translation memory)のは、問題である。ちなみに弊社では、クライアント様ごとにTMを作っているので、A社のTMをB社のTMとして使用することはない。 用語集も使いまわさない。
  • NDAに、ある特定のクライアントのTMやグロッサリーを別のクライアントに使用することを禁じると明記すればよいかもしれない。ただ翻訳会社の場合は、出願人(依頼主)が分かっているので、TMの共有を防げるが、フリーランサさんは出願人名を伏せられる場合が多い。この場合、TMを区別するのは、現実的には、難しいかもしれない。
以上、色々書いてみました。MTに関しては、もっともっと勉強をしていこうと思っています。


フォーラムが終わってエレベータで名刺交換をした方は個人の翻訳者さんでした。個人で参加費500ユーロ払って参加されたそうです。気合い入ってるな~。

2012-04-18

機械翻訳(Machine Translation)-TAUS Tokyo Executive Forum-002

参加予定者のリストが送られてきた。

その中には、ベンダーさんとかクライアントさんとかも含まれていた。どっちにも挨拶しないと。

しっかり勉強してくるつもりだ。

今回の投稿は、出発の準備で忙しく、これぐらいで・・・。まだ新幹線のチケット買ってない・・・。

2012-04-16

機械翻訳(Machine Translation)-TAUS Tokyo Executive Forum

最近、翻訳業界の関係者が3人集まれば、必ず機械翻訳(Machine Translation: MT)の話題が出る(2人集まっても話題にするかもしれない)。今週、東京で機械翻訳のフォーラムが開催されるので、参加しようと思う。

導入できるかどうかは分からないというがそもそもMTに関して言うと、Google Translator Toolkit をちょっと試しにいじったことがあるだけで全然分かってないので、大いに勉強してこようと思う。Google のその翻訳ソフトをいじった感想は「へ~ここまでできるの」というものだった(もっとダメだと思っていた)。

IP翻訳業界では、WIPOもEPOもMTを導入している。JPOだってMTを活用している。この業界は積極的にMTを活用してきた業界ではないだろうか。特許明細書の翻訳にMTを導入するということは以前からの試されてきたと記憶している。

でもこのフォーラムの参加料がな・・・。2日間のフォーラムが1000ユーロだってさ・・・。内容濃いだろうが。と思っていたらJTFの法人会員は50%オフだってさ。それでも500ユーロか・・・。500ユーロ分ちゃんと学ばないと。

MTは、翻訳支援ソフトの次に注目すべき新技術だと思うので、このブログでも何度か取り上げて行きたいと思う。