年商1千万円稼ぐ方法について書いてみたい。
人を雇って(能力があるならば家族でもいい)、訳文チェックや経理処理等をやってもらえばいい。つまり賃金を払ってでも人を採用した方が売上は結果的に上がるのだ。自分一人で全てをするな、ということだ。
乱暴な言い方だが、翻訳者が何度もチェックするよりも、ある程度、セルフチェックが終われば、後はチェッカーにチェックを依頼し、さっさと次の案件に移った方が効率的である。こうした方が、処理量は倍になる。
私はこの方法をどこかで学んだのではない。処理量が増えていったので自分で工夫して期限内に処理できる方法を確立する必要があったのだ。
会社というのは基本的にこの考え方に基づいている。要するに、人が5人集まったとしよう。その際、処理できる仕事量は1人分×5の仕事量ではない。普通―よっぽど互いに憎しみ合ってない限り―5人集まれば、8人分ぐらいの仕事はできる。5人集まっても5人分の仕事しかできない場合、やり方に問題があると思う。少なくとも5人集まれば6~8人分の仕事はできるはずだ。ただし、5人集まっても、20人分の仕事を完了するのは無理だろう(大規模にオートメーション化できれば可能かもしれない)。
私は独立2年目から、ある程度の訳文のセルフチェック後は、チェックは自分以外の別の人に任せた。そうしたら年商1千万円を超えた。もし翻訳をやって、チェックをやって、経理業務をやって、全てを自分一人でやっていたら年商500万円がせいぜいだっただろう。例えば、チェック代金をその人に200万円お支払しても800万円残る(1000万-200万=800万)。自分一人で全てをすればせいぜい500万円しか稼げなかったはずなので、つまり300万円売上アップ(800万-500万=300万)だ。
勿論、人を雇っただけではない。翻訳支援ソフトも使用した。その当時は、Wordfast Classicというソフトを使用していた。これはワードのマクロを拡張したようなものだ。秀丸エディターというテキストエディターも少しだけ使った。あまりマクロには詳しくないので用語一括変換用マクロはセミナーでいただいたマクロをそのまま使用した。
つまり年商1千万円を稼ぐために、人を採用した。そして翻訳支援を利用した。
その後、売上が1千5百万円を超えた。この段階では、部屋中が原稿や資料だらけになる。家庭用のファイルキャビネットには書類が入りきらない。シュレッダーで裁断すべき不要原稿も山積みだ。どうしようもないので、その後、大阪市内に事務所を借りた(大阪市の中央区辺りに事務所を借りることがイケテルと信じていた)。
株式会社MK翻訳事務所が誕生した。
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