今日はある誤解について書いてみます。それは、「低価格」=「低品質」という誤解です。
これは大きな誤解です。「低価格」=「低品質」ではないということです。
例えば、マクドナルド、フェデラルエクスプレス、UPIは「低価格」=「高品質」です。
マクドナルドは、どの店舗でも同じサービスを受けることができます。味も同じ、大きさも同じ、料金も同じです。品質管理は非常に厳格です。マニュアルも完璧なものが用意されています。「低価格だが高品質」です。ハンバーガー1つが80円(違った?←100円だそうです)。私は個人的にその品質に満足しています。80円はお値打ちです。
これを翻訳に当てはめてみましょう。
「スピード翻訳(色々な名称が付いていると思いますが)」というものがあります。お値段はお安いです。では品質はどうでしょうか。実は高品質です。なぜならトッププロが翻訳しているからです。私がお付き合いのある翻訳会社の社長さんからお聞きした話しですが、その翻訳会社でスピード翻訳用の翻訳者を募集したところ2000人(?聞き間違い?)の応募があったそうです。勿論、合格は数人のみ。トッププロが自分の隙間時間を利用して翻訳しているのです。翻訳者が自分の大きな案件を翻訳しながらちょっと休憩中とかの隙間時間を利用してスピード翻訳に対応します。ですから品質は高いのです。
よく考えてみれば、「低価格で低品質」の商品は市場から消える運命にあることが分かります。
「この価格でこの品質なら仕方ないね」程度では、市場から消えて行くだけです。「この価格でこの品質なんてすごいね」とユーザ様に感じていただく必要があります。
「翻訳料金が高い」=「高品質」とういう公式は必ずしも成り立つわけではありません。なぜならどの翻訳会社も「低価格」=「高品質」に対して企業努力を怠らないからです。ですので、個人の翻訳者さんの翻訳料金より翻訳会社のそれの方がお安い場合があり得るのです。
この企業努力に関しては、いつかもう少し詳しく書いてみたいと思います。
1 件のコメント:
>トッププロが自分の隙間時間を利用して翻訳しているのです。
どうでしょうか。安い値段でやるくらいなら、休憩に当てたほうが生産的ですから、そのような貴重な隙間時間は休憩にあてるのではないでしょうか。
例えば、ワード15円の人が、隙間時間にワード8円の案件をするでしょうか。ワード8円の本翻訳を受けなかったために、その収入が得られないとしても、新たに入ってくるワード15円の案件をこなせば、損失をカバーして余りあるのではないでしょうか。
体や目を休めるほうがよっぽど生産的で、そうする人のほうが大半だと思います。
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